回遊式絵本

作者:伊藤敏和

「回遊式絵本」-循環デザインを考える絵本-

  • 園内をめぐりながら様々な空間を鑑賞できる回遊式庭園のようにイメージ世界がどこまでも繋がり循環していくような表現媒体として企画したものです。
  • 限りなくめくり続けることができるようにデザインされた屏風折の装丁を活かした実験的創作活動の成果として絵本化しました。
  • これは遊び心を共有し柔らか頭を鍛える脳トレのためのコミュニケーションツールとなることを狙ったものでもあります。
屏風風折装丁デザインの特徴
  • 表裏両面を連続的にめくり続けることができる
  • 対となる2つの表紙と紙面で構成される
  • ページ毎の分節化した表現と全体がひとつながりになった表現が共存できる
  • 屏風同様に自立させて鑑賞できる

自然界を見渡すと、季節はいつも繰り返され、降った雨は天に戻る。土から生まれて土にかえるなど、その営みは常に循環しています。
回遊式絵本とは、循環する終わりのない絵本です。イメージ世界の中で、終わりがまた始まりにつながり、循環する物語をつくりました。

絵本のかたりは、屏風折りの両面を利用し、ストーリーの構成を工夫することで、ずっとページをめくり続けることができるようにしました。

虹の回廊

ウロボロスの竜

海彦山彦物語

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